野球選手に多い肉離れ
今回は野球選手に多い肉離れのお話です。
肉離れとは?
スポーツ動作中に起こる代表的な筋損傷です。
主に筋肉が伸ばされすぎた時に損傷する事が多いケガです。
肉離れを受傷した選手の訴えでよく聞かれるのが
・一瞬筋肉が離れたように感じた
・急激な痛みや脱力感がある
などがよく聞かれます。
肉離れの原因は?
内的要因では
・筋力低下
・柔軟性低下
・筋力のアンバランス
・運動神経単位の破綻
外的要因では
・気温
・走路の硬さ
・脱水
などが考えられますが、不明な部分が多いのが現状です。
野球では急な走塁やピッチング、バッティングのスイング時に生じる事が多いです。
スポーツにおける肉離れ
トップアスリートにおける肉離れの疫学調査では
・ハムストリングス(42%)
・下腿三頭筋(15%)
・大腿四頭筋(11%)
・骨盤筋群(10%)
ハムストリングスが1番の好発部位となります。
野球選手はどこの肉離れが多いのか?
プロ野球選手における肉離れの特徴は以下の通りです。
・ハムストリングス(26%)
・腹斜筋(25%)
・股関節内転筋(11%)
・下腿三頭筋(9.7%)
・大腿四頭筋(8.3%)
となっており、他の競技と比較して腹斜筋が多い傾向にある事がわかります。
腹斜筋とは?
体幹部にある筋肉で、体幹を回旋させる際に働く筋肉です。
特に野球では右投手(右打者)の場合は体幹を左回転させる時に強く働きます。
右投手(右打者)では左側の内腹斜筋の受傷が多いです。
防ぐにはどうすればいい?
①ストレッチ
画像のように両肩を床につけたまま、膝を左右にゆっくり倒していきます。
ゆっくり大きく深呼吸するようにしましょう。
②トレーニング
画像のように腹筋をクロスで行うことで腹斜筋は強く働きます。
こちらも呼吸を止めずに行うのがポイントです。
今回は野球選手特有の肉離れについてお話をしました。
大切なのはケガをする前に予防することです。
ケガをしてから後悔するのではなく、ケガを未然に防ぐ。
そして、ケガなく長くプレーを行える事がとても大切です。
ぜひ、この記事を読んでケガ予防に励んで頂けると嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました。