熱中症について
5月ですがすごく暑い日が多くなってきています。
夏日や真夏日を記録する日も徐々に多くなってきています。
この時期気をつけて頂きたいのが熱中症です。
夏に大事な大会を控えてる競技はたくさんあるんではないでしょうか?
野球では高校では夏の甲子園の予選が全国各地で行われ、ボーイズやシニアといった中学野球でも最後の夏の大会が始まります。
試合や練習に集中するあまり水分を取らずにプレーを行なってしまうと熱中症になってしまいますので、熱中症は選手自身だけの問題ではなく、チームの監督やコーチ、保護者の方も選手を動くや様子をしっかり見ておき、水分補給を促すなども大切だと考えます
今回は熱中症の種類や症状、対応についてまとめました。
こちらを参考にして頂き熱中症を防ぎましょう。
1、熱中症の種類
熱中症はこの4つに分類されます。
種類によって症状や対応が変わってきます。
各種類を詳しく説明していきたいと思います。
①熱疲労
こちらはスポーツ現場でよく遭遇する熱中症です。
熱疲労は炎天下に長時間いる事で、大量の汗をかいて脱水状態になり脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気を引き起こします。
発症当日に症状が改善が見られても運動復帰は避けた方が良いです。
②熱けいれん
試合中によく遭遇するのがこの熱けいれんになります。
特に投手がよく足がつっている映像を見たことがあるかと思いますが、それがこの熱けいれんによるものだと考えます。
熱けいれんは大量に汗をかいた状態で、水だけを補給していると血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下して、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴った「けいれん」のような症状が出ます。ナトリウム量の多い経口補水液を摂取するようにしましょう。
③熱失神
こちらは意識が朦朧としたり、失ったりしてしまう熱中症です。
急に意識を失い、転倒し外傷を負う事もある為対応や予防が重要になります。
熱失神は身体から熱を逃がす為に皮膚の血管が拡がり、血圧が低下する事で脳への血流が悪くなる事によって起こります。
④労作性熱射病
熱中症の中で最も重篤で生命に関わる事もあるため早急な対応が必要になります。
体温が上昇し(40℃以上)の脳機能に異常をきたした状態です。
体温調整も働かなくなり、意識障害が見られます。
体温が高い状態が続くと脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの臓器も働かなくなり、死の危険のある緊急事態です。
労作性熱射病で意識障害がある場合は即座に救急要請を行なって下さい。
意識がある場合は涼しい環境で身体冷却を行なって下さい。
身体冷却をする際は頸部や脇に氷嚢を当てるだけでなく、氷水かけ流しを行なって下さい。
今回はこの時期に野球の現場でよく遭遇する熱中症について書かせて頂きました。
誰かが熱中症になった際にしっかり対処できる知識をつけておく事も重要です。
落ち着いて対処できるようにしておきましょう。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
それではまたー✋