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腰椎分離症(治療・予防編)

前回は腰椎分離症とはというテーマで書かせて頂きました。

今回は、腰椎分離症の治療や予防方法について書いていきたいと思います。

腰椎分離症には病期によって初期、進行期、終末期の3つの分類に分けられる事が多いです。

初期では疲労骨折した骨が引っ付く割合(骨癒合率)が94%と高く、骨が引っ付く期間(骨癒合期間)も3.2ヶ月という平均値が報告されています。

進行期になると前期と後期に分かれて、前期であれば骨癒合率が64%、骨癒合期間は5.4ヶ月、後期になると骨癒合率は27%、骨癒合期間は5.7ヶ月となります。

終末期では骨癒合率が0%となり、骨が引っ付くことはないと報告されています。

ですので、少しでも腰が痛くなったらすぐに医療機関を受診し、レントゲン、CT、MRIを撮影して、現在の腰の状態を把握する事が重要です。

治療としては保存療法が一般的で硬性コルセットを腰に巻き、運動中止をして骨が引っ付いてくるまで待つ治療法が多いです。

また、痛みが強い場合は薬物療法で炎症を抑えるお薬や痛み止めのお薬が処方される事もあります。

腰椎分離症が進行してしまった際は、ごく稀に手術療法が選択される事もあります。

・予防法

腰椎分離症では股関節の内ひねりの可動域が低下している場合や太もも裏のハムストリングスの柔軟性が低下していると発生しやすいといった報告もあります。

膝を立てた状態で座り、左右交互に膝を倒して股関節の可動性を上げるストレッチや、長座体前屈で太もも裏のハムストリングスの柔軟性を上げるストレッチで身体を柔らかく保つ事が重要です。

野球で経験する多くのケガは未然に防ぐ事ができると考えています。

練習するのは、野球が上手くなるにはとても重要な事ですが、練習をした後のケアも練習ぐらい重要視してもらいたいと思います。

身体が痛くなってからでは、運動を中止したりしないといけなくなってしまいます。

そうなってはせっかく練習で積み上げた物が崩れてしまいます。

そうならない為にも、痛くなる前のケアを大切にして頂きたいと思います。