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投球フォームのチェックポイント

投球動作ではワインドアップ期、アーリーコッキング期、レイトコッキング期、加速期、フォロースルー期に分けられます。

ワインドアップ期:構えてからステップ脚の膝が最も高い位置に上がるまで

アーリーコッキング期:ステップ脚の膝が最も上がってからステップ脚の足底が地面に接地するまで

レイトコッキング期:足底が接地してから投球側の肩関節が最も外旋するまで

こちらが肩関節外旋の様子

加速期:投球側の肩関節が最も外旋してからボールリリースまで

フォロースルー期:ボールリリース以降

このように投球フォームにはフェーズと呼ばれる、各期に分けてフォームの分析を行っていきます。

各投球フェーズで注意するポイントをお伝えしていきたいと思います。

注意ポイントに当てはまる方は、肩や肘に大きな負担をかけて投球している可能性がありますので、注意して下さい。

ワインドアップ期:脚を最も高く上げた際に、軸脚の膝が曲がっていたり、体幹が後ろや前に傾いていないかチェックして下さい。下の画像左は真っ直ぐ立てているでこの状態を作れると良いです。真ん中は軸脚の膝が曲がってしまっており、右の画像は体幹が後ろに傾いています。この時点で、体幹が傾いている場合は、その後の投球フォームも傾いたまま投球している事が非常に多いです。その様な投球フォームは下半身、体幹のパワーを上半身に伝える事がしにくい為、上半身に頼ったフォームになり肩や肘に大きな負担のかかるフォームになってしまいます。

まずは真っ直ぐ立てる様に練習していきましょう。

1番左が真っ直ぐ立っているフォーム

アーリーコッキング期:ここではステップ脚の足底が地面に接地する前に、骨盤が後ろに傾いていないか(後傾位)、また肘が背中側に大きく入っていないかをチェックしてみて下さい。ステップ脚の足底が地面に接地する前に骨盤が後傾(猫背)になっていると、その後の肩を上げる動作が大変やりにくくなります。また、肩が背中側に大きく入り過ぎると肩関節の前側が過剰に引っ張られて痛みが発症する事が多いです。

肩が背中側に入ったフォーム
猫背になったフォーム

レイトコッキング期:ここではステップ脚の足底が地面に接地して、骨盤が周り始めます。そして肩関節は大きく外側に大きく開いていきます(肩関節最大外旋)。この時に、骨盤の回転と同じタイミングで肩も回転すると、肩の開きが早いフォームになり肩関節の前側、後ろ側に負担がかかってしまいます。また、肘関節も内側は引っ張られる力が、外側は圧縮される力が大きく働き痛みを発症する原因となります。

骨盤と肩が同時に回ったフォーム

そうならない為にはステップ脚の足底が地面に接地した時に骨盤から下半身は回転し始めますが、上半身はまだ回っていない状態を作る事が大切です。田中投手の画像ではベルトのバックルはホーム方向を向いているのに対して、上半身(胸)はまだ3塁側を向いたままになっています。この上半身と下半身を分離できるかが大きなポイントとなります。

上半身と下半身が分離されたフォーム

加速期:ここでは肩関節最大外旋からボールリリースです。ここはやはり肘が下がっているいない事が重要となります。肘が下がってしまうと肘や肩の負担は大きくなり、痛みを発症しやすくなってしまいます。

肘が下がったフォーム

リリースする際の理想はゼロポジションで行えるといいと言われています。

ゼロポジションとは野球などのオーバーヘッドスポーツにおいて、障害の予防の観点から重要な考え方です。肩甲棘と上腕骨が、ほぼ一直線上になる肢位であり、肩甲棘と上腕骨の長軸が一致したポジションをいいます。

肩周辺の筋緊張が均等になり、関節周囲の筋肉や腱などにかかる負担が分散され、力が均等に発揮されるとされています。

・インナーマッスルの張力が一定となり、肩関節が安定するポジションと言われています。

ゼロポジションは手を後頭部に置き、そこから肘を伸ばした所です。

ゼロポジションのリリースポイント

フォロースルー期:ボールリリース後で、腕を振り下ろす時に肩関節の後ろの筋肉が強く働きます。この時に腕だけを振り下ろすと肩関節の後ろ側の筋肉に負担が生じます。そうならない為には、体幹がしっかり回旋し、ステップ脚側の股関節にはめ込む動作が重要です。

体幹がしっかり回旋し、股関節にはまっている

すごく大ボリュームになってしまいました。

今回紹介させて頂いたのは、痛みが発症する可能性が高いものです。

全ての動作をクリアしてるけど、痛みがあるやパフォーマンスが上がってこない場合は違い要因が隠れていると思います。

当院では、初診からしっかり身体の評価を行い動作確認をした上で個人に合ったトレーニング方法やエクササイズを指導しています。

少しでも気になる方はお気軽にご連絡下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。